ひとがみな海へゆく日に眼薬の瓶を透かして日ざしに病める


更新しました。約・一年ぶりくらいどれだけサボっていたの自分…!まだ前編ですがよろしければ読んでやってください。そろそろたまった日記ログもまとめたいです。




以下、ひらひよメモ。語り手が平子さんかひよ里かわからなくしたかったです。こういうときふたりが同じ金髪っていい…!とあらためて想うの。


あと、いっしょに散歩や夕飯の買い物に行ったりすると兄妹に間違われることはしょっちゅうだといい。慣れっこなはずなのにひよこは毎回ぷんすか怒るってと可愛いすぎて萌える…ッ!そしてある日とうとう「あー、若いお父さんねえ」っていわれて「兄妹は許せるむしろちょっとうれしいかもしれん(両想いな相手とは仕草や表情が似てくると聞いて)せやけど親子はないやろぉおおお……」(頭抱え)「シンジあんた何したん」「なんかひよりんがねー」「……怒ってたか?」


「ううん」「ちゃうなぁ、あれは」「どちらかっていうと、ね、リサリサ」「よろこんどるみたいやったで?」「……へ?」間抜け声と顔。


ひよ里はお父さんという存在を知らないといいです。実体験になかった。だから憧れていて、『お父さん』というのは頼れて一緒にいると安心できて自分を守ってくれる存在だと密かに思っていて、だから真子はそういう存在だから、ひよ里のなかでそうだから、なぜだか自分でもわからないけれど、うれしいの。



──と、いうネタを考えた。



【楽園未満】



 雨の足跡をたどっていけば君に会える気がした。虹の終わりに君がいるような気がしていた。日の光に透けてきらきらときれいな金髪を揺らして、面倒臭そうに振り返って、遅かったやないか、眉をしかめて、そういってくれる気が、していた。


 楽園に似たこの場所で、ふたり抱きしめ合って、本当は知っているんだ。つくりもののからだに死んだら霧のように塵のように雪のように花びらのように散って消えてしまう魂。もともとの人でなしは、もう死神でもない、そして虚でもない。


 仮面の下で涙は流さない、流しても見えない。なのにあなたは気づいてしまうから。とがめることはなく、何泣いとんねんしょうもないと文句をいいながら乱暴にぬぐってくれるから。



 まだやるべきことはある。成すべきことが残っている。どんな形でも決着はつける。百年の長きに渡って潜伏し、待ったそのときが目前に迫っている。



本当は知っているんだ。君さえいれば、どこだって、何をしていたって、そこが楽園。
 あなたの腕のなか、そこは小さな楽園。
 私だけのための居場所。