2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

希砕めも

「――痛ッ……よ、せ、大前田っ……」 口の端から唾液がたれて顎を伝う。 一滴、また一滴と蜜が溜っていく。舌を痺れさせるほど濃く、濃度を増せば苦みを感じる、とろとろとした甘露。 唇を離した。どうしていいのかわからないという表情、ぎゅっと華奢な肩を縮こ…