桜の樹の満開の下にはきっと愛の詰まった箱が埋まっている

仮面の軍勢みんなでイベントごとに大騒ぎしてたらいいなぁと思います。みんなそんなに興味ない、って顔しながら季節ごとの行事ごとはちゃんと毎年やってたり。「昔はクリスマスってこない派手やなかったんやけどなァ…」「シンジあんた年寄りか。あ、餅の手配ちゃんとやっといたでー」ぼやく平子さんとしっかりものリサ。


みんななんだかんだで楽しみにしてるといいです。でもひよ里は雛祭りとか苦手。昔、曳舟さんが祝ってくれて「そうか、うちも女の子なんやな」なんてちょっと気恥ずかしい気持ちででもうれしくて、それは大切な思い出で、だから現世でみんなでやるのはちょっと複雑。


「……どこで手に入れてきたん、こない立派なお雛さん」
「七…いや、八段ありまスネ」
「おーっ届いたか」
「ラブ、人形飾る順番はこれでいい?」
「浦原商店や。ひよ里が楽しみにしてるていうたら、ホンマやぁ、気張ったな喜助のやつ。てかあいつ何屋なんかたまにわからんくなる」
「リサリサ、去年までのじゃダメなのっ?ましろは好きだったけど。ちんまりしてて」
「ちゃうちゃう、今年のは真子からのプレゼントやぁ」
「……はぁ?あの草履顔が?」
「オレはこっちの仕事で行けへんけど、昔こういうの飾ってたとかなんとか」
「あ、シンジの個人的プレゼントなんだっ、よかったねひよりん……あれ?」
「ひよ里サン?」


「……思い出してまうやろ、アホ真子」


過去を。あの陽だまりのような日々を。
そして今、あなたがここに居ないことを。


「……ホンマにアホなんやから」


 
……昔の曳舟さんが見たい…っ!シンジでもわからないレベルの変化ってどういうこと!
そして拍手、コメントありがとうございます…!ブログ再開に気づいていただいてうれしいです…!