テンペスト、この意味するところは。

「姫！　おまえがわたしの子供を産むのよ」
「男性（やつら）は家畜だ」
「Ｙ染色体、消失。男子、滅亡。」
「だって化け物（モンスター）じゃない？」
「我々は子宮で社会に貢献するんだ」
「早くあなたのお腹の中、掻き回したいわぁ」
「この美しい世界に<男>は要らない」

本を裏返して煽り文句を見ただけでわたしをふくめある種の方々を引きつけてやまない、そんなテンペストが２巻も出たことですし自分のなかで熱い…！もともと作者さんのファンだったんですが、ＩＴＡＮ系全般が今おもしろいです。

男性、消滅。女性は女性と愛し合い、子どもを産み育む世界。そんな世界にたったひとり、産み落とされた『男』である『姫』。彼と彼の愛する彼女の運命は──というＳＦなのですが主人公の乙女ちっく具合もハートフル（ぼっこ）な百合ん百合ん具合も可愛いとして一番好きなのは霧江さんです。いいよね、Ｓ側が、追い詰めているはずの側が実は精神的には追い詰められているとかね…！それで行為がエスカレートしちゃうとか理想だよね！そして二巻ラストには一番消失しちゃいけない作者がロストしたという衝撃の一編が収録されてた。サンマルクでゆずティー吹いた。返してゆずティー返して…！

テンペスト(1) (KCx)

テンペスト(2) (KCx)

刺青の男 (EDGE COMIX)