ギン乱めも


 いつだって、キミにさよならをいいたかった。
「さいなら」
ああそうだ、もっと早くにつたえておけたら。
乱菊
 キミの名前をよぶのはきっとこれが最後であればいいとボクは思っていて。
「ご免な」
 もっと早くに告げられたならば、キミのそんな顔を見ないでもすんだかもしれないのに、なんて。いまさらすぎて、笑えた。
 いつだって、キミにさよならをいい損ねてきたよ。
 Hello,monste. 蜜の味などしらなければよかった。知らなければ甘い日々を思って泣くこともなかった。