寒い日もそう悪くないよね(平ひよ妄想)


帝都は雪に見舞われてますがみなさまの足場は大丈夫でしょうか?どうぞ足もとお気をつけください。ただのコンクリートが凶器と化す。怖いよう…今日どうやって駅までいけば…。


寒い日にひよ里は元気に外駆け回ってそうだなぁとほのぼの。でも最近はそんなガキっぽいことようせんわ、ってぷいってする。こたつでひとりみかん食べてる。


「なんや遊ばへんのか? えらい雪積もってんで。あいつらみんなして雪だるまやらかまくらやら元気なこっちゃな」
「お前もひとのこといえんやろが。なんやそのコート、雪まみれやんけ」
「しゃーないやん、雪合戦の面子足りへん真子も入れ、いうて。思いっきしぶつけてくるんやもん、手加減てもんを知らんのか」
「そないなのはもう卒業したわ」
「ふーん?」


後ろに立って、手、ぺたってほっぺを挟み。ぐいいって顔上に向ける平子さん。


「つ……」
「ん?」
「つめたっ!? 何すんねやアホ真子!」
「別にーお前ほっぺた柔いなァ。しかもあったか……」
「うちは冷たいわ! お前の手ェから身体中の体感温度下がってくわ! 凍える! 離せボケ!」
「んー……」
 

ぺたって座りこんで、「?」なひよ里にぺっとりくっついて「もうちょっとだけお願いします、猿柿さん」「なんやねん……」「うん。充電?」「ロハやないで?」(顔真っ赤)「身体で返すわ」「みかん剥け」「ええよ。ほれ」「誰がお口にまで運べいうた」「サービス」「……ふん」「明日には溶けてまうかな」「晴れやいうてた。天気予報で」「このみかん甘いなァ」「食うなハゲ」


「ぬくい。けど背中、寒い」「こたつ入れ」「嫌やーひよ里と離れたない」「……。となり空けたる」「え!?」「なんやその顔」「ええと…猿柿さん? どないしましたん? なんやろ、ひよ里がやさしいと怖いわ。寒気とは別のもんが背筋を凍らすわ。あなたのーそのやさしさだけがぁ、怖かっ……ごふっ」「もうやらん。入るな。ここからはうちの領土や。領空侵犯はタコ殴りする」「ほんなら俺もひよ里の国の人になろかなァ……」「眠いんか」「ちょっと」「夕飯の買い出しまで時間あるやろ。座布団使え」「枕?」「まくら」「ありがとぉ」


だんだん会話が断片的になってくるのは仲良しの証。いっこの言葉で十個が通じる間柄の証拠。らぶ。


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