原稿進捗状況

 僕は、死んだ海しか知らない。
 そこには泳いでいるものなんていない。
 魚はみんな化石になって、底に沈んで砂や岩石と一体になっているはずだ。

  自分たちは決められた範囲以外どこにもいけなくて。あの魚のように硝子の水槽のなかを泳ぐしかなくて。いつか見たあの深淵、深く暗い海にもこの子となら沈んでいきたいと思った、だけどできなかった。
 死ねないのならば生きていくしかなくて、でもどうやって生きていけばいいの? だれかおしえて。だれかこたえて。今このときだけでもうなずける答えを。どうか、僕に。そして、腕のなかでふるえる、この子に。
 いつからかこころを殺すことに慣れていた、だけど感情まではなくせなかった。その証拠にほら、こんなにも抱きしめた彼女が、いとおしい。



文学フリマ合わせのはじめての同人誌づくりは着々と、ときには躓きながらもなんとか進んでいます。4話からなる連作なんですが、3話目がようやく終わりました…!72枚。はじめ40枚くらいのつもりだったので、目算が全然できてないなぁと落ちこみました…。むずかしいよう…。オリジはちゃんと完結まで書くのはこれがはじめてなのでいろいろとすごく勉強になります。 

次の話で最後なのでがんばります。あと30枚くらい。全然売れなくてもいいから、誰かひとりでもこころに響くような話が書けたらいいな。


2004年8月からほぼ4年間、休止をはさみながらも二次創作サイトをやってきて、すごく楽しく萌えを形にしたり、萌え語りをさせていただいたりして、本当に夢中で楽しかったんですが、オリジナル創作はいつかやりたいとずっと感じてました。

最近になって特にその思いが強くなったのは周囲にオリジ小説を書いている方やイラスト、音楽などの活動をしているひとと知り合いになれたせいだと思います。小説を書いてるーといっても、やっぱり二次作品を見せるのは恥ずかしく…だってあんなことやこんなことも萌えにまかせて書いちゃってるんだもん…相手が原作作品を知っているとも限らないので、彼らにこんな活動してるんだよ…!と堂々と見せられるものを書きたい、と。

(でもえろだけど…百合でえろだけど…!)