Q&A


問い1「あなたの好きな異性のタイプを教えてください」
「下らぬ。そのようなものはない」


問い2「即答でしたね…。で、ではあなたの今現在好きなお相手の『好きなところ』を教えてください」
「大前田」
「いてっ、なんスか隊長。蹴らねえでくださいって」
「貴様に訊きたいことがある」
「へえへえ、どうしたんスか。報告書に間違いでもあったんスか。それともまた誰かの顔と名前が一致しねえとか」
「私は一体、貴様のどこが好きなのだ?」
「はぁ? そんなの俺にわかるわけないねえッスよ。いわれたことないんスから。大体、そんくらい自分で考えて覚えててくださいよ、隊長」
「……うむ(思考中)」
 そろそろ回答よろしいでしょうか。
「…………腹か?」
「他にないんスか、他に!」


 大好きだけど本人に自覚がないと萌えとか思ってました。



Q&A2


問い1「あなたの好きな異性のタイプを教えてください」
「好みはそりゃ一応はあるけど、そん時そん時の相手次第で変わってくるもんだろ。その女のいいとこが自分の好みになるっつーか、要は、どんだけ自分が相手の女のいいとこだとか好きになるところを見つけられるかだろうよ」


問い2「さきほどとくらべて泣きたくなるくらいまともなお答えをありがとうございます。では今現在、あなたの好きなお相手の『好きなところ』を教えてください」


 大前田は思い出す。じゃますればてめー殺すぞ(意訳)とか、旅禍に向かっていけだとか、その他にも散々むちゃくちゃな命令をされた。文字通り足蹴にもされた(現在進行形でされている)。


「……隊長……」
「なぜ手で顔を覆って……なぜ泣いているのだ、貴様!」
「……俺、隊長のどこが好きなんスか……?」
「私に聞くな!」