キではじまってイで終わる言葉


を、考えてました。TVで容●者Xの献身を観ながら。



最初に思いついたのは『キリスト聖誕祭』それから『君を想うと胸が痛い』『キディ○ンドいきたい』『記憶の底に沈んで顔も思い出せない』『黄身が遠い』『桐島の見る未来』誰だろうきりしま。


『きっと勘違い』『きまずいレイニーディ』『きまぐれエブリディ』『きゅってしたいグローリーデイ』『決まってらぁこちとら江戸っこでい』『来たからには着替えていただこうかしら…あらまあ綺麗』とかとか。


ぱっと10個くらい思いつけばいいかなぁ脳トレ?と思いつつやろうと思えばけっこうできた…!みんさまもぜひ挑戦してみてください!



副官が、隊長ークイズッスよっつうか今募集してんだそうです、ええ九番隊の。隊長代理が。あそこ情報誌作ってるでしょその端っこの方におまけっぽく載せるそうス。


「なんか思いつきません?」


蜂はそういうとこすごく頭堅いとかわいいな…!冷静な判断やとっさの機転(生き残るための)は利くけれど、なぞなぞは苦手だと可愛いすぎてきゅんきゅんします…!


「…き、ではじまって──い、で終わることば…?」
「そっスよー、あ、そんな真剣に考えねェでくださいあくまで穴埋めなんスから」



…き。

……き、らい。


ふっと浮かんできた言葉に呆然として、自分でも気づかないうちに袴握りしめてて、肩がこわばってぎゅーっとなっちゃって、いや何を、何がどうしたというのだ私は、私がいったわけではないだろう、いわれたわけでもないだろう。


いわれる。


……誰に。



「ちょ──ちょ、ちょ、ちょっとどうしたんスか! 隊長!?」
「う……っるさいうるさい、黙れ」 
「なんで泣いて……」
「泣いてなど!」



「えーじゃあわかりました。もっかいさっきのいってください」
「き……きら、い」
「へえへえ、『い』ッスね。『い』いわけねェでしょうが何いってんスか嫌わねえでくださいよ。ハイ、隊長の番ッス」
「……は?」
「しりとりッスよ。ほら早くしねえと時間切れで隊長の負けになりますよーいんスかこんなんで俺に負けても」
「よ、よくないよいわけがないだろうッ! え、ええと」
「『よ』からッス」
「……よるな近づくなさりげなく湯飲みと茶菓子を持って横に移動してくるな!」
「な。仲良くしましょうって。急ぎの仕事もねえんだし」
「……し。死ね」
「ね。猫が威嚇してるみてえで可愛いッスねぇ」
「(むか)……大前田」
「へえ」
「この場合は小さい『え』を取るのか? それとも『ねぇ』で一文字か」
「さぁ……細けぇことはいいんじゃねえかな、俺と隊長しかいねえわけですし」
「……な、ならば」
「ん?」
「……ねぇ」


あのね。


……あ。

思いついた。


き、ではじまって、い、で終わる言葉。


「──……」



なんていったのかは反転で…!

『貴様が欲しい』


いってしまったあと、めちゃくちゃ後悔して恥ずかしくて、でもしりとりはちょっと楽しかった…なんて思っていたらいいな。