サービス提供終了のお知らせ


およそ10年前に、くりかえしくりかえし、むさぼるように読んだサイトさまが復活されてました。うれしい――というだけでなく、帰ってきた…!という感情よりも、自分にまだ向き合うもの、考えるものがあるのだと気づかせてくれます。


特に『蜜の料理本』が大好きです。本の紹介コーナーなんですが、選択本と視点が好き。




以下、自分語りなのでそういうのお嫌いな方はさくっとスルーしてやってください。


かつて、あれほどにまでやおい本(あえてBLではなくこの言葉を使いたい)を求めたのはなぜだったのか今でも明確な言葉で説明できない。渇望という感情の正確な意味すら知らないまま、ほんとうは何が欲しいのかもわからぬまま、手をのばしつづけたのはなぜだったのか。 


現実では自らの性と周囲が期待し無意識無自覚なうちに押しつけてくるイメージに隔たりと違和感をぬぐえず、10代なかばから後半にかけてロリイタファッションという過剰な『女の子のコスプレ』をすることでしか自らの性を肯定できずに、フリルとレエスを脱いだ今現在もまだ女の子のコスプレを続けているのは処世術以上に単純に趣味でもあるのだけど。ウェブ上での一人称が僕で、永遠なんて永遠に手に入らないなんて文章を書いているわたしは、あのころと(ある部分においては)なにも変わっていない。ただ、生きやすくなったのはよいことだと思う。別に否定ではなく肯定でもなく、ああそうか、というだけで、それを忘れないでおこうとだけ思う。