三浦しおん『きみはポラリス』

きみはポラリス

三浦しおんの、恋愛に関するアンソロジー掲載作品を収録した本作、なにがすごいかというと、最初をＢＬではじめ、最後をＢＬで締めたことにあります。他、浪漫の香りのするものや、とちゅうでネタバレしちゃうけどかわいいから許す…！という『同居人』ものなどもありますが、冒頭のインパクトが強すぎてよく覚えてません。

また設定が…まじめでクールに見える主人公（男）は、お調子者で愛すべきバカで女性に惚れてはフラれまくってる腐れ縁の友人（男）が実は好き。女性に出すためのラブレターの代筆を内心おだやかならぬものがありながらもしぶしぶしてやったり、昔、体育館倉庫にふたりでとじこめられたり。

なんかもう、べったべたですよ…！設定が…！すごいな…！さすがボーイズラブで直木賞とったひとだ。